As an Editor, As a Japanese

台湾で編集者として働く私の仕事術、英語と中国語メモ

英語・中国語・日本語の3ヶ国語を使って働くということ

海外で働くにあたって、必ずついてくるのが「語学の問題」。

この点を一番不安に感じる人が多いのではないでしょうか。私は今台湾の企業に務めていますが、日系企業や日本とのビジネスを展開している会社なら絶対に数人は日本語が堪能な台湾人社員がいます。それでも彼らがいつでも助けてくれるわけではありません。自分の思いや考え、アイディアは自分の口で同僚や上司、お客様に伝えていく必要があります。

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英語と中国語が公用語

私が努めている会社は基本的には「英語と中国語」公用語としています。台湾企業で社員の80%以上が台湾人なので会議などは基本的に中国語。同僚とのおしゃべりも基本的には中国語です。ただ部門によっては中国語が分からないアメリカ人などもいるので彼らは英語での会議が必須です。

しかし報告書、提案書、日報などの文書は英語で書く必要があります。例えば、私は自分の会社のオウンドメディアのコンテンツ企画と制作をしています。そこで毎月1回の編集企画書と計画書、そしてPV数の報告などを英語で書いています。

さらに日本市場向けに日本語でコンテンツを書いているので、編集業務をするときは母語である日本語を使っているのです。

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脳みそが混乱して何を話しているかわからない

今までこのような様々な言語が必要とされる場を経験したことがなかったので、時々脳みそが疲れている!と感じることがあります。日本語と英語と中国語が頭の中で混乱して、言いたいことが言えずフリーズすることも。

でも脳の成長と適応能力は私達の創造を超えています。「慣れ」ます。本当に。

英語だけではもう勝負できないのか

台湾は日本以上に競争社会です。観光客にとっては、のんびりとしたおおらかで暮らしやすそうな国と映るかもしれませんが、ビジネスの世界では競争は激しく、賃金の格差なども日本よりも遥かに大きいです。

そこで台湾でいいお給料を貰おうと思ったのなら「外国語を使って仕事ができる」というのは必須条件です。台湾は小さい島国なので(全台湾の人口が2300万人:東京圏の人口が3000万人を超えると言われている)で自分の国内だけの需要で経済発展維持することは不可能です。常に海外を見て、将来を考えています。

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そこで台湾でもしいい仕事をサラリーマンとして得たいと思うなら、英語か中国語は必須だと思います。日本人である以上日本語は問題なく使えるので、あとひとつ外国語ができれば道は開けてくるかと思います。しかし注意したいのが国語学習熱が日本の何倍もある台湾では「日本語が堪能な台湾人が驚くほど多い」ということです。

そこでそのような人材と差別化するために、中国語+英語で難なくコミュニケーションが取れる能力があればかなり何歩先にも進めます。日本人の多くは2ヶ国語まで。3ヶ国語をできる人は少ないからです。

2カ国語で勝負をするのなら専門スキルを持とう

もしあなたが日本語+英語、もしくは日本語+中国語でバリバリ働くぞと思うのなら、必要なのは専門的な知識と経験です。いくら語学が出来ても内容がないのならそれは話しても伝えても全く意味がありません。自分には専門性なんてないかもと思っていても、海外に出てみると日本企業の通常業務の中に海外にはないものがたくさんあります。日本では雑用やつまらないと思っていたことでさえ、場所を変えると価値が高まるのです!

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本当に給料があがるから勉強しがいがある

台湾では語学能力の有無は給料に大きな差が出ます。国内需要だけでは今後食べていけなくなるであろう日本も将来はこのような社会に移行して行くのではないでしょうか。私も30歳手前で本格的に語学の勉強に取りかかりました。もし勉強するかしないか迷っているのなら、ぜひ今始めてください。